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平田国学と近世社会
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平田国学と近世社会
A5判・360頁
ISBN4-8315-1194-3 ISBN978-4-8315-1194-2
品切
2008 年発行
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一九世紀における平田篤胤と気吹舎(いぶきのや)の思想と実践について、思想史・社会史・宗教史の視点から捉え返す。
主要目次 序章 本書の目的 第一部 平田国学の編成と諸思想 第一章 平田篤胤の他界論再考-『霊能真柱』を中心に はじめに 一 宣長・中庸と『霊能真柱』の成立 二 他界論成立の三契機と「安心」 三 洋学の受容と他界論の成立 四 他界理解と「顕幽」論 おわりに 第二章 国学の天体論と神代-服部中庸・平田篤胤による論とそれにかかわる論争を焦点として はじめに 一 徳川後期の天文学における天体運動の基礎づけ 二 国学の天体論と神代の<事実>-中庸『三大考』とその前後 おわりに 第三章 国学における「神典」解釈と死後の世界-『日本書紀』一書の「顕幽」を焦点として はじめに 一 「記紀と古代日本の世界観」という問題 二 中世仏教の顕密論と書記の「顕幽」解釈 三 近世の記紀解釈における「顕幽」-谷川士清『日本書紀通証』の例 四 「神典」論という問題系-世界と死後存在のありかたとことばのかかわり おわりに 第四章 篤胤における<異界的なもの>の成立と展開-「幽冥界」の表象と各国の「古伝」の比較 はじめに 一 「本教外篇」と死後世界論の構成 二 『霊能真柱』における世界像と死後理解 三 「印度蔵志」-インド神話の世界像との「交合」 四 『赤県太古伝』-中国神話との関係 おわりに 第五章 日本社会における神と祖先-一九世紀の平田国学を一焦点として はじめに 一 近世以前の祖先・先祖と神 二 近世の祖先と宗教による論説 三 平田篤胤における先祖と神 おわりに 第二部 平田国学の宗教社会史 第六章 平田篤胤と吉田家-一九世紀の日本社会における平田国学と神職社会 はじめに-吉田家・白川家の対抗関係と篤胤の登場 一 「ひとりごと」と「吉家系譜伝」-吉田家学師就任以前の篤胤 二 篤胤の吉田家学師就任 三 生田国秀「三木一鎌」と吉田家批判-三木広隆『中臣祓本義』に対する批判 四 吉田家江戸役所の目代後継問題と篤胤 おわりに 第七章 気吹舎と白川家-幕末社会と宗教的復古運動・古川躬行を焦点として はじめに 一 篤胤と吉田家・白川家 二 躬行以前の白川家関東執役 三 躬行の気吹舎入門と白川家関東執役就任 四 躬行の<復古>構想と活動 五 建白書と躬行の構想 六 躬行の挫折 おわりに 補論 平田国学と読書行為-相馬高玉宛平田銕胤書簡にみる書籍の出版・流通 一 思想研究と運動研究をむすぶもの-モノとしての書物 二 書籍売買と書簡-論点からみた史料の性格 三 配本された書籍の種類 四 書籍流通の構造-配本拠点としての高玉家 五 書物料決済の形式的変更 おわりに-読書の宗教史にむけて 終章 参考文献 平田篤胤研究文献目録 平田篤胤・気吹舎関係年表 索引 |
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