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島田藍泉伝
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島田藍泉伝
A5判・224頁
ISBN4-8315-0923-X ISBN978-4-8315-0923-9
2000 年発行
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江戸後期(1751~1809)の徳山(山口県)の文人を通して当時の儒者の交遊を記録した書。藪孤山、滝鶴台、龍草廬、さらには池大雅といった儒者・文人との交遊や、九州の大儒者であり藍泉の師にあたる亀井昭陽や弟子・亀井南冥とのやりとりが、現地調査と原資料にもとづいて記録される初の評伝。貴重な図版と事跡の写真を掲載する。藍泉の著述は多くはないが、徂徠学の影響を受けた制度論『大道公論』、徂徠学と朱子学を折衷した『藍泉新語』、晩年のエッセイ集である『藍泉漫筆』、弟子により没後に刊行された『藍泉文集』など、江戸後期の一儒者の思想を探るうえで貴重な資料となっている。著者は中国仏教研究の大家として知られる。[主要目次]第一章 徳山教学院と藍泉/第二章 文学への目覚め/第三章 大峯入山/第四章 菜石園の主/第五章 亀井南冥の来遊/第六章 南冥の抜擢と藍泉の所見/第七章 鳴鳳館の開設 |
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