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富永仲基と懐徳堂
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富永仲基と懐徳堂
四六判・248頁
ISBN4-8315-0862-4 ISBN978-4-8315-0862-1
品切
1998 年発行
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朱子学が唯一の官許の学問であった時代、神・儒・仏三教の特質を比較・相対化し「誠の道」を説いた富永仲基。著者は、後世の学者から「天才」と顕彰された仲基の思想が孤立したものではなく、懐徳堂周辺に形成された市井の知識人たちのなかで、特権的な「知」を普通の人々の実感に基づいた言葉に置き換え、語ろうとする信念よるものだとする。主要目次●第1章 反徂徠としての富永仲基 独創の天才「仲基」/反徂徠としての仲基/『論語徴駁』成立の背景 第2章 近世市井の歴史意識 『日本春秋』成立の背景/古学派の歴史意識/歴史と物語の言語 第3章 譬喩の言語学 既成言語論の二つの展開/三物五類は立言の紀/『出定後語』のメタファー 第4章 あたりまえの誠の位相 「先王の道」と「誠の道」/「勝上」から「加上」へ/古へから今へ、ほか。 |
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